2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

Law Practise 民事訴訟法 基本問題8:将来給付の訴え

1. Xは、Yに対し、将来の損害に対する損害賠償請求をなしうるか。この訴えは、口頭弁論終結後に現実化される給付義務を主張するものであり(将来給付の訴え)、①訴えの利益の有無および②原告適格の有無が問題となる。 2.訴えの利益の有無 (1) 将来給付の…

Law Practise 商法 No.8:種類株式

第1.設問(1) 1. Xの株式は、議決権制限種類株式(完全無議決権株式、108条1項3号)であり、議決権を行使できる事項に限って少数株主権を行使できる。 2. では、Xは株主総会議事録閲覧・謄写請求権(318条4項)を行使できるか、318条4項は「株主及び債権…

Law Practise 民法ⅠNo.18:表見代理−名義利用許諾

第1.有権代理 1.C→Aの請求 (1)Stg:売買契約に基づく代金支払請求権 (2)Kg:①代理行為(AB間の売買契約)②顕名 ③代理権の授与 2.Yの反論:顕名なし ⇒署名代理:周囲の事情から代理と判断できれば可 3.Yの反論:代理権授与なし 4.結論:Yの追認(115…