Law Practise 民法Ⅱ

Law Practise 民法Ⅱ No.19:債権侵害  

1.占有訴権 (1)Stg:占有権に基づく占有権回収請求権としての不動産引渡請求権(200条) (2)Kg ①Xの占有 ②Yの占有 (3)Yの抗弁:Yの侵奪から1年経過(201条3項) 2.賃借権に基づく妨害排除請求 (1)Stg:賃借権に基づく妨害排除請求権 ➡債権は相対権…

Law Practise 民法Ⅱ No.17:転貸借

1.A→C:原賃貸借終了による賃借物返還請求 (1)Stg:民法613条1項に基づく建物明渡請求権 (2)Kg ①賃貸借契約の締結 ②賃借人への引渡し ③ 転貸借契約の締結 ④転借人への引渡し ⑤転貸借の承諾 ⑥原賃貸借の終了事由 2.Cの反論:占有権原(∵原賃貸借と転貸…

Law Practise 民法Ⅱ No.15:売買の瑕疵担保責任(不特定物)

第1.設問1 1.XのYに対する債務不履行責任 (1)損害賠償請求 ア.Stg:債務不履行に基づく損害賠償請求権 イ.Kg ①売買契約の締結 ②債務の本旨に従った履行がないこと ③損害の発生及びその額 ウ.Yの抗弁 (ア)債務不履行責任適用不可:不特定物の売買に…

Law Practise 民法Ⅱ No.14:売買の瑕疵担保責任(特定物)--訂正版

第1.設問1 1.YのXに対する瑕疵修補請求 (1)Stg:570条に基づく完全履行請求権としての損害賠償請求権 (2)Kg ①特定物を目的とする売買契約の締結 →目的物:建物+敷地賃借権 ②通常人の通常の注意では発見できない瑕疵の存在 (3)Xの反論:瑕疵担保責任…

Law Practise 民法Ⅱ No.13:数量不足の担保責任

1.数量指示売買:「当事者において目的物の実際に有する数量を確保するためその一定の面積・容積・重量等を売主が契約において表示し、かつ、この数量を基礎として代金が定められた売買」(最判昭43・8・20民集22-8-1692) 2.XのYに対する代金減額請求 (1)…

Law Practise 民法Ⅱ No.12:他人物売買

1.XのYに対する既払代金請求 (1)Stg:契約解除に基づく現状回復請求 (2)Kg ①売買契約の締結 ②①当時、目的物が第三者の所有に属していたこと ③①の後、売主が所有権を取得できなかったこと ④解除の意思表示 ⑤代金を支払ったこと 2.XのYに対する561に基づ…

Law Practise 民法Ⅱ No.11:危険負担

1.XのYに対する請求 (1)Stg:売買契約に基づく代金支払請求 (2)Kg:売買契約の締結 2.Yの反論:目的物の滅失 (1)危険負担(債権者主義・534条)➡Xの再反論:現実の支配必要(債権者主義の制限) ∵Zへの売買 (→直ちに履行不能とはならない) (2)他…

Law Practise 民法Ⅱ No.10:解除と原状回復・損害賠償

第1.AのBに対する請求 1.Aの契約解除(570条、566条1項) Kg:①特定物を目的物とする売買契約の締結 ②通常人の通常の注意では発見できない瑕疵の存在 ③解除の意思表示 ④②では契約の目的を達成できないこと 2.AのBに対する損害賠償請求 (1)Stg:570条に…

Law Practise 民法Ⅱ No.9:履行不能と損害賠償の範囲

1.AのBに対する請求 (1)Stg:履行不能に基づく損害賠償請求権(填補賠償) (2)Kg ①契約の締結 ②履行不能 ➡社会通念に従って判断:Cに現実の引渡し(対抗要件具備・178条、182条1項) ③損害の発生 ④「特別の事情」(416条2項)が債務者に予見可能であっ…

Law Practise 民法Ⅱ No.8:種類債務の履行の提供と受領遅滞

1.Xの解除の可否 Kg:①契約の締結 ②付随義務違反(受領義務) ③②によって契約目的を達成できないのと同程度の不利益をこうむったこと、または信義則違反 ④解除の意思表示 2.XのYに対する代金支払請求 (1)Stg:製作物供給契約に基づく代金支払請求権 (2…

Law Practise 民法Ⅱ No.7:特定物売買と手付け

1.Xの請求 (1)Stg:売買契約に基づく土地引渡請求権及び所有権移転登記請求権 (2)Kg:売買契約の締結 2.Yの反論 (1)手付倍返しによる解除 (2)Xの再反論 ア.手付けの性質:本条項は違約手付け (ア)原則:解約手付(557Ⅰ) ⇒but:①契約書に違約の…

Law Practise 民法Ⅱ No.6:債務不履行(安全配慮義務違反)

1.CのAに対する請求 (1)債務不履行責任 ア.Stg:債務不履行に基づく損害賠償請求権 イ.Kg ①CA間の契約締結(主たる債務の発生原因事実) ②①に付随する債務の存在 ⇒付随義務の根拠:ある法律関係に基づいて特別な社会的接触関係に入った当事者間において…

Law Practise 民法Ⅱ No.5:債務不履行(説明義務違反)

1.CのA(売主)に対する請求 ―債務不履行(説明義務違反)のみ (1)Stg:債務不履行に基づく損害賠償請求権 (2)Kg ①契約の締結(「契約準備段階に入ったこと」岡口・要件事実マニュアル2) ②被告に信義則上の義務違反があること(説明義務違反) ③損害の…

Law Practise 民法Ⅱ No.4:債務不履行(交渉の不当破棄)

1.Aの請求(1)債務不履行責任構成 (1)Stg:債務不履行に基づく損害賠償請求権 (2)Kg ①契約準備段階に入ったこと ②被告に信義則上の義務違反があること 誤信惹起型:❶契約締結の可能性がないのに可能性があると誤信させた場合 ❷契約締結が確実でないの…

Law Practise 民法Ⅱ No.3:事情変更の原則

1.Aの請求 (1)Stg:債務不履行に基づく損害賠償請求権 (2)Kg ①AB間の契約締結 ②債務の本旨に従った履行がないこと ③損害の発生 ④②③間の因果関係 2.Bの反論:事情変更の原則 (1) 意義:「契約締結後その基礎となった事情が、当事者の予見し得なかった…