司法試験・予備試験の行政法テキストについて

行政書士試験用の行政法テキストの話のついでに、司法試験・予備試験用の行政法テキストについて書きます。

 

まず、基本書。

橋本博之・桜井敬子著「行政法」については前にも書きました。また、塩野宏著「行政法」Ⅰ〜Ⅲや宇賀克也著「行政法概説」Ⅰ〜Ⅲ は言わずと知れた名著です。

でも、中原茂樹著「基本行政法」が試験対策という点では良書だと思います(もっとも、個人的には藤田宙靖著「行政法総論」が好きなんですけど…)。

偉そうなことを申し上げますと、行政法に関しては答案の書き方以前に問題(とくに参照条文)が読めていないことが多いのでないでしょうか。中原先生の本は、設例を多用して、論述式試験の処理を意識した書き方になってますから、参照条文となっている個別行政法の読み方から解説してくれます。

判例集は、「行政法判例百選」でも、橋本先生の「行政法判例ノート」のいずれか好みのもので結構だと思います。

 

最後に、今回なによりも、オススメしたいかったのが橋本博之著「行政法解釈の基礎ー「仕組み」から解く」です。

個別法解釈の仕方から、訴訟要件の検討の仕方、司法試験の解説(平成25年まで)までしてくれる秀逸な本です。

ちなみに、過去問の答案のいわばお手本は、大島義則著「行政法ガール」をご覧ください。内容的には、橋本先生の「解釈の基礎」の過去問解説を読み物形式にし、答案まで掲載した本と考えていいと思います。

以上から、司法試験用には①橋本先生の「解釈の基礎」、②上記の判例集いずれかそして③いずれか好みの基本書(個人的には中原先生の「基礎」がオススメ)があれば、十分です。

ただ、予備試験の場合、短答がありますので、短答六法のようなものがあれば、なお安心です。

 

ここで、このブログで私が行政法の答案等を掲載しない理由は私が公法系科目のセンスのいい答案を書く自信がないことと、「行政法ガール」掲載の過去問答案をご覧になられる方が、私ごときの訳のわからん答案をみるよりはるかにマシと考えるからです(もはや、言い訳…)。

 

行政法の答案に自信のない方は、橋本先生の「行政法解釈の基礎」を片手に問題文を一度検討されることをおすすめしますし、書き方で悩まれている方は「行政法ガール」の答案を読んでください。読まれるだけでも、違うはずです(ちなみに、他所では書き写すように教えているんですが…)。

 

 

行政法 第5版

行政法 第5版

 
基本行政法 第2版

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行政法解釈の基礎: 「仕組み」から解く

行政法解釈の基礎: 「仕組み」から解く

 

 

 

行政法ガール

行政法ガール